作曲講座(初歩編) / C メロディと歌詞 / 第9回

第9回 ・ メロディと歌詞

歌詞をのせる

読む時間 約8分1音1文字作曲ラボを使う
ピコ
ピコ歌詞を書いてみたら、文字が音符より多くてあふれちゃった…
ゴンタ先生
ゴンタ先生1つの音に1文字が基本だよ。文字の数えかたがわかれば、ぴったり合わせられるよ。
ピコ
ピコ数えかたなんてあるんだ! 知りたい!
この回でできること

自分のメロディに歌詞をつけて、ロボ声に歌わせられる

1言いたいことは1つ。てっぺんから書く

いきなり8小節ぶんの歌詞を考えようとすると、手が止まる。まずはテーマを1つに決めよう。「朝が好き」「雨の日」「友だちに会いたい」など、ひとことで言えるもので十分。テーマが2つ3つあると、聞く人には何の歌かわからなくなってしまう。

次に、そのテーマでいちばん言いたい言葉を探す。その言葉を、第7回でつくった山のてっぺんにのせる。てっぺんは高くて長い音なので、そこにある言葉がいちばん耳に残るんだ。てっぺんの言葉が決まったら、前後をうめるように残りを書いていく。

たとえば第8回の例は、テーマが「外で歌う気持ち」。1つ上のドのてっぺんに「こえを」の「え」と「てを」の「て」をのせて、「こえを とばそう」「てを ふろうよ」という一番言いたい言葉が目立つようにしてあるよ。

21つの音に1文字。数えかたのきまり

歌詞は、1つの音符に1文字ずつのせていく。ここでいう「1文字」は、だいたいひらがな1文字のこと。ただ、いくつか気をつける文字がある。

文字数えかた例
ふつうのかな1文字=1音そら → そ・ら(2音)
小さい「ゃ・ゅ・ょ」前の字とまとめて1音きょう → きょ・う(2音)
小さい「っ」それだけで1音いっしょ → い・っ・しょ(3音)
「ん」それだけで1音みんな → み・ん・な(3音)
のばす「ー」それだけで1音ラーメン → ラ・ー・メ・ン(4音)

「っ」「ん」「ー」も1音もらうのが、まちがえやすいところ。下の欄に言葉を入れると、何音になるか数えてくれるよ。

作曲ラボと同じ数えかた。スペースや「、」は数に入らない。

ほかにも、作曲ラボで歌詞を書くときのきまりが3つある。

  • ひらがなで作曲ラボは、まだ漢字が読めない。歌詞はひらがな(かカタカナ)で書こう。
  • 「は」「へ」言葉のおわりの「は」「へ」は、自動で「わ」「え」と歌う(ぼくらは → ぼくらわ)。言葉のおわりにするには、うしろにスペースを入れる。
  • スペース読みやすくする区切り。休みにはならないので、休みはマスを空けてつくる(第8回)。

3あふれたら、たりなかったら

作曲ラボの歌詞の欄の下には、「音符 ○こ / 歌詞 ○文字」と表示が出る。数が合うと「ぴったり!」、合わないと「あと○文字たりないよ」「○文字あまってるよ」と教えてくれる。ずれたときの直しかたは、おもに3つ。

音符は5つ。歌詞「あさだね」は4文字なので、1つたりない。
  • そのままたりない所は「ら」で歌う。とりあえず聞くにはいいけど、歌詞としては変。
  • 言葉を足す「あさだね」→「あさだよね」。意味が変わらない短い言葉を足すのがコツ。
  • 「ー」でのばす「あさだねー」。「ー」の音符では、前の字をのばしたまま音の高さだけ変わる。

反対に歌詞があまったときは、言葉を短くするか、長い音符を2つに分けて音符をふやそう。1音ずつ文字を直したいときは、ペンの「歌詞」に切りかえて音符を押すと、その音符の文字だけ変えられるよ。

4言葉の高い・低いに合わせると、聞き取りやすい

日本語の言葉には、高い・低いのアクセントがある。たとえば「雨」は「あめ」と前が高く、「飴」は「あめ」とうしろが高い(東京のことばの場合)。メロディの上がり下がりを言葉の高低に合わせると、聞き取りやすくなるんだ。

同じ「あめ」でも、メロディの形で「雨」にも「飴」にも聞こえる。

ロボ声は人の声より聞き取りにくいので、これが意外と効く。ただし、全部の言葉を合わせようとするとメロディがつくれなくなる。聞き取りにくい所だけ直せばOK。歌わせてみて「なんて言ってるかわからない」所があったら、その言葉の高低とメロディが逆になっていないか見てみよう。

やってみよう

自分の8小節に歌詞をのせる

  1. 作曲ラボをひらいて、曲の名前の横の▼から「はじめての曲」を選ぶ。テーマを1つ決めて、いちばん言いたい言葉を考える。
  2. 歌詞の欄に、ひらがなで前半(問い)と後半(答え)の歌詞を書く。てっぺんの音符にいちばん言いたい言葉がくるように、文字の数を調整しよう。
  3. 欄の下が「ぴったり!」になったら、「ロボに歌わせる」で聞く。聞き取りにくい所は、言葉を変えるか、言葉の高低に合わせて音を1段動かそう。

これで、メロディと歌詞のある8小節の歌ができた。次の章では、この歌に伴奏をつけていくよ。

まとめ

  • テーマは1つ。いちばん言いたい言葉を、メロディのてっぺんにのせる。
  • 1つの音符に1文字。「きょ」はまとめて1音、「っ」「ん」「ー」はそれぞれ1音。
  • 数がずれたら、言葉を足す・「ー」でのばす・音符をふやす。聞き取りにくい所は言葉の高低に合わせる。
ゴンタ先生
ゴンタ先生次回から第4章「コードと伴奏」。まずは「コード入門 C・F・G」。歌のうしろで鳴る和音をつけてみよう。

ことばメモ

モーラ
日本語の音の数えかたの単位。「きょ」は1つ、「っ」「ん」「ー」もそれぞれ1つ。この回の「1音」。
字あまり
歌詞の文字が、音符の数より多くなってしまうこと。
アクセント
言葉の中の、高い・低いの決まり。「雨」と「飴」のちがいなど。
テーマ
その歌で言いたいこと。1曲に1つが基本。
サビ
曲の中でいちばん盛り上がる部分。初歩編の8小節は、サビ1つぶんのイメージ。→ 第11回

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