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基礎知識 ・ 作詞

歌詞の文字数の数えかた

読む時間 約6分数えるツールつき押すと歌う
ピコ
ピコ文字数をそろえたはずなのに、歌ってみるとメロディに合わない…
ゴンタ先生
ゴンタ先生歌詞は「文字の数」じゃなくて「音の数」で数えるんだよ。数えかたのきまりを見てみよう。
ピコ
ピコ文字と音はちがうんだ! 知りたい!
この記事でわかること

歌詞の音数の数えかたと、メロディに合わせるコツ

1歌詞は「音の数」で数える

日本語の歌では、ふつう1つの音符に1音ずつ言葉をのせる。この「1音」は、ひらがな1文字とはかぎらない。たとえば「きょう」は3文字だけど、歌うときは「きょ・う」の2音になる。

この、日本語のリズムの単位をモーラ(拍)という。俳句の「5・7・5」も、じつはモーラで数えている。歌詞づくりで「文字数」と言うときは、たいていこのモーラの数のことだよ。

2数えかたのきまり

文字数えかた例
ふつうのかな1文字=1音そら → そ・ら(2音)
小さい「ゃ・ゅ・ょ」(拗音)前の字とまとめて1音きょう → きょ・う(2音)
小さい「っ」(促音)それだけで1音きっと → き・っ・と(3音)
「ん」(撥音)それだけで1音しんじて → し・ん・じ・て(4音)
のばす「ー」(長音)それだけで1音ゴール → ゴ・ー・ル(3音)
小さい「ぁ・ぃ・ぅ・ぇ・ぉ」前の字とまとめて1音ファン → ファ・ン(2音)

まちがえやすいのは、「っ」「ん」「ー」も1音もらうところ。「がっこう」は4文字で、音も「が・っ・こ・う」の4つだよ。

作曲ラボと同じ数えかた。スペースや「、」は数に入らない。青い四角は「っ・ん・ー」。例は5・7・5になっているよ。

3メロディと音数を合わせる

メロディに歌詞をつけるときは、音符の数=歌詞の音数にそろえるのが基本。数がずれたときは、次の方法で合わせる。

音符は5つ、歌詞「あさだね」は4音。1つたりないときの合わせかたを聞きくらべよう。
  • 言葉を足す「あさだね」→「あさだよね」。意味が変わらない短い言葉(よ・ね・さ など)を足す。
  • 「ー」でのばす「あさだねー」。前の音をのばしたまま、音の高さだけ変わる。
  • 音符をへらす2つの音符を1つにつなげて、長い音にする。メロディのほうを歌詞に合わせる方法。
  • 音符をふやす歌詞があまるときは、長い音符を2つに分ける。

プロの歌では、1つの音符に2音をつめたり、1音をいくつもの音符にわたってのばしたりすることもある。でもまずは「1音符に1音」でそろえると、聞き取りやすい歌になるよ。

4作詞で音数を使うコツ

  • くり返す行はそろえる同じメロディをくり返す所は、歌詞の音数もそろえる。1番と2番も同じ音数にすると、同じメロディで歌える。
  • てっぺんに言いたい言葉メロディのいちばん高い音や長い音には、いちばん伝えたい言葉をのせる。
  • 言葉の高低も見る「雨(あめ)」と「飴(あめ)」のように、言葉の高い・低いとメロディの上下が合うと聞き取りやすい。

メロディにのせて実際に歌わせながら確かめる方法は、作曲講座の第9回でくわしくやっているよ。

やってみよう

作曲ラボで歌詞をのせる

  1. 作曲ラボをひらいて、「お手本を読みこむ」で好きな曲を読みこむ。
  2. 歌詞の欄を自分の言葉に書きかえる。欄の下に「音符 ○こ / 歌詞 ○文字」と、合っているかが出るよ。
  3. 「ぴったり!」になったら「ロボに歌わせる」で聞く。

まとめ

  • 歌詞は文字数ではなく「音の数(モーラ)」で数える。
  • 「きょ」などはまとめて1音、「っ」「ん」「ー」はそれぞれ1音。
  • 音符の数と音数をそろえる。ずれたら言葉を足す・のばす・音符をふやす/へらす。

ことばメモ

モーラ
日本語のリズムの単位。「きょ」は1つ、「っ」「ん」「ー」もそれぞれ1つ。
拗音
「きゃ」「しゅ」のように、小さい「ゃ・ゅ・ょ」がつく音。
促音
小さい「っ」。つまる音。
撥音
「ん」の音。
長音
「ー」でのばす音。
字あまり・字足らず
歌詞の音数が、音符の数より多い・少ないこと。