1コードにも「家」がある
第6回で、メロディはドで終わると落ち着く、ドは「家」の音だと話したよね。コードも同じで、ドから始まるCが家のコード。そしてGは、鳴らすとCに帰りたくなるコードなんだ。
なぜGのあとはCに戻りたくなるのか。鍵盤の光る場所を見てみよう。Gの音「ソ・シ・レ」がCの「ソ・ド・ミ」にうつるとき、こう動いている。
| Gの音 | Cへの動き |
|---|---|
| シ | となりのドへ上がる。シはドのすぐ下なので、ドに行きたくてうずうずしている音 |
| レ | となりのミへ上がる(ドへ下がることも) |
| ソ | そのまま。ソはCにも入っている |
どの音も、となりへ1段か、そのまま。すぐ近くに家があるから、帰らないとそわそわするんだ。この「G→C」で終わる形は、世界中のいろんな曲の最後で使われているよ。
2基本の型は C→F→G→C
コードの並びのことをコード進行という。初歩編で覚える型は1つだけ。4小節で C→F→G→C。
- C家にいる。始まりの安心感。
- F家から出かける。少し景色が変わる。
- G帰りたくなる。「次はCだよね」と耳が待つ。
- C家に帰る。「おわった」感じ。
ぜんぶの小節をこの順番にしなくてもいい。第10回の「メロディと同じ音が多いコード」で選んだうえで、4小節ごとの区切りで「Gで帰りたくなって、Cに帰る」流れになるように整えるのがコツだよ。
3問いはGで止める、答えはG→Cで帰る
第8回でつくった8小節は、前半4小節が「問い」、後半4小節が「答え」。コードでも、それをはっきりさせよう。
- 問いのおわり(4小節目)Gにする。「まだ続く」感じが出る。この小節は「ラ・ファ・レ」で、最後の長い音がレ。レはGに入っているので、よく合う。
- 答えのおわり(8小節目)前半G・後半Cにする。1小節を半分に分けて、2つのコードを入れてもいいんだ。前半の「ソ」はGに、最後の長い「ド」はCに入っている。あいだの短い「ミ」はGに入っていないけど、とちゅうの短い音はコードに入っていなくても大丈夫。
聞きくらべると、4小節目で「まだ続く…」と体が待って、8小節目で「おわった!」と着地するのがわかるはず。前半も後半も「C→C→F→G」と同じ並びになって、くり返しで覚えやすくもなったよ。
「あれ、C→F→G→Cの型は?」と思ったかな。問いは「C→C→F→G」で止まって、答えの頭のCで家に帰る。答えは「C→C→F→G→C」と、最後の小節の中で帰る。8小節ぜんたいで見ると、C→F→G→Cの流れが2回入っているんだ。型は「4小節ぴったりに入れるもの」じゃなくて、「Cから出かけて、Gで帰りたくなって、Cに帰る」という流れのことだよ。
区切りの小節で迷ったら、小節の最後の長い音に合わせて選ぶといい。最後の音がレやシならG、ドやミならCが合いやすいよ。
4曲の形:Aメロ・Bメロ・サビ
ふだん聞いている歌は、いくつかの部分が組み合わさってできている。名前だけ知っておこう。
それぞれ8小節くらいのことが多くて、どの部分でもこの回の「Gで止めて、Cで帰る」が使われている。この講座でつくっている8小節は、サビ1つぶんのイメージ。Aメロ・Bメロもつけた1曲まるごとの作りかたは、初歩編のあとのお楽しみにとっておこう。