1曲は「部品」をつなげてできている
ふだん聞いている歌は、役割のちがういくつかの部分(部品)をつなげてできている。その組み立てを曲の構成という。日本のポップスでは、それぞれの部品にこんな名前がついているよ。
| 名前 | 役割 | 英語では |
|---|---|---|
| イントロ | 歌が始まる前の前奏 | Intro |
| Aメロ | 歌の始まり。静かに、話すように | Verse |
| Bメロ | サビへの助走。少しずつ盛り上げる | Pre-chorus |
| サビ | いちばん盛り上がる、曲の顔 | Chorus |
| 間奏 | 歌が休んで、楽器だけになるところ | Interlude |
| Cメロ | 終わり近くに1回だけ出る、ちがう雰囲気の部分 | Bridge |
| アウトロ | 歌が終わったあとの後奏 | Outro |
Aメロ・Bメロという呼びかたは日本独特のもの。英語の曲では、Verse(バース)・Chorus(コーラス)とよぶことが多いよ。
2聞きくらべ:Aメロ・Bメロ・サビ
4小節ずつの短い例で、3つのちがいを聞いてみよう。部品を押すとその部分だけ、「通して聞く」で続けて歌うよ。
ちがいを作っているのは、主にこの3つ。
- 音の高さAメロは低め、サビは高め。サビで曲でいちばん高い音を出すと、盛り上がって聞こえる。
- 伴奏の厚みAメロはドラムなしやひかえめ、Bメロからドラムが入る…と、楽器を少しずつ増やす。
- くり返しサビは同じことばやメロディをくり返して、覚えやすくすることが多い。
3よくある並びかた
J-POPでよくあるのは、Aメロ→Bメロ→サビを「1番」「2番」と2回くり返して、最後にCメロをはさんでサビで終わる形。
前奏ABサビ間奏ABサビCサビ後奏
それぞれの部分は8小節くらいのことが多い。テンポ120なら8小節はおよそ16秒なので、1曲はだいたい3〜4分になる。最後のサビは、くり返したり、キーを上げたりして特に盛り上げることがあって、これを大サビとよぶこともあるよ。
もちろん、これは決まりではない。いきなりサビから始まる曲や、Bメロがない曲もたくさんある。最近は、出だしで耳をつかむためにサビから始める曲も多いよ。
4作るなら、サビからがおすすめ
はじめて1曲つくるなら、サビから作るのがおすすめ。いちばん言いたいことと、いちばん好きなメロディを先に決めてしまえば、AメロとBメロは「サビへどうつなぐか」を考えるだけになる。
- Aメロサビより低い音で。音の数を少なめにして、ことばを聞かせる。
- Bメロ少しずつ高くしていき、最後はGなど「続きたくなるコード」で止めてサビへ。
- サビいちばん高い音と、のばす長い音を入れる。最後はCに帰って終わる。
作曲講座(初歩編)でつくる8小節は、ちょうどサビ1つぶんのイメージだよ。