作曲講座(初歩編) / C メロディと歌詞 / 第7回

第7回 ・ メロディと歌詞

メロディは山をひとつ

読む時間 約8分4小節をつくる作曲ラボを使う
ピコ
ピコ作曲ラボで音を適当に並べてみたら、なんか変なメロディになっちゃった…
ゴンタ先生
ゴンタ先生コツは「となりへ動く」「ジャンプはたまに」「山をひとつ」の3つだよ。順番に聞いてみよう。
ピコ
ピコ3つだけなら、覚えられそう!
この回でできること

歌いやすい4小節のメロディを、1つつくれる

1「なんか変」の正体

まずは聞きくらべ。どちらも同じリズム、同じ歌詞で、ちがうのは音の高さの並べかただけ。片方は音をばらばらに選んで、もう片方はこの回のコツを守ってつくったよ。

歌詞は「ひかりの なかで てを ふろうよ」。ブロックの並びの形も見くらべてみよう。

ばらばら版は、ブロックが上へ下へと大きく飛びまわっている。聞いていても、どこへ向かっているのかわからなくて落ち着かない。コツを守った版は、ブロックがなだらかにつながっていて、ひとつの形に見える。耳は、この「形」が見えるメロディを、覚えやすい・歌いやすいと感じるんだ。

2コツ1 となりの音へ動く

メロディの基本は、となりの音へ動くこと。ドの次はレかシ、ミの次はレかファ。ピアノロールで言えば、1段上か1段下のブロックへ進むということ。階段を1段ずつ上り下りするように動くと、歌う人もラクだし、聞く人も自然についてこられる。

ほとんど1段ずつ。同じ音を続けるのもOK。

同じ高さの音を続けるのも、もちろんOK。それから、1段とばし(ド→ミ、ミ→ソのように、間に1段はさむ動き)も、なめらかに聞こえるので「となり」の仲間と思っていい。「となりへ動く」「1段とばし」「同じ音にとどまる」を組み合わせるだけで、メロディの大部分はできてしまう。

3コツ2 ジャンプはたまに。飛んだら戻る

となりの音ばかりだと、のっぺりして物足りなくなる。そこで、ときどき3段以上はなれた音(ドからファやソなど)へジャンプする。ジャンプは目立つので、ここぞという場所で使うと効果的だよ。

ジャンプしたあとは、反対の向きへ、となりの音で戻るのがコツ。上へ飛んだら、次は1段下へ。こうすると、ジャンプが「わざと」に聞こえて、メロディが引きしまる。

どちらも、ドからソへ上にジャンプしている。そのあとの動きだけがちがう。

「飛んだら戻る」版は、ジャンプのあとに落ち着く場所がある。「飛びつづける」版は、高いところへ行ったきりで、声もしんどい。ジャンプは4小節に1回か2回まで、と覚えておくといいよ。

4コツ3 山をひとつ。最後はドへ

最後のコツは、メロディ全体の形。4小節のメロディなら、低めから始めて少しずつ上り、いちばん高い音(山のてっぺん)を1回だけつくって、そこから下りてくる。そして最後は、第6回で覚えた「家」のドで終わる。

1・2小節目で上って、3小節目の「て」がてっぺんの「1つ上のド」。4小節目で下りて、「まん中のド」で終わる。ジャンプは、ソから1つ上のドへの1回だけ。
  • 上り1・2小節目。まん中のドから始めて、となりの音と1段とばしで少しずつ上がる。
  • てっぺん3小節目のはじめ。ソから1つ上のドへジャンプして、いちばん高い音に。長めにのばすと目立つ。
  • 下りジャンプのあとは、反対の向きへ。シ、ラ、ソと、となりの音で下りていく。
  • ゴール4小節目の最後は、まん中のド。ここで「おしまい」になる。

てっぺんが何回もあると、どこがいちばん大事なのかがぼやけてしまう。山は1つと決めておくと、メロディに「盛り上がる場所」がはっきりできる。このてっぺんに、歌詞のいちばん言いたい言葉をのせると気持ちいい。歌詞のつけかたは第9回でやるよ。

リズムに迷ったら、まずは全部を4分音符(1拍)で並べて、てっぺんと最後のドだけ2拍にのばす。上のお手本も、ほぼこの形でできている。高さが決まってから、リズムは少しずつ変えていけばいい。

どのドのこと?:作曲ラボのマス目には「ド」の段が3つあって、「まん中」「1つ上」「2つ上」と書いてある。この回のお手本は、まん中のドで始まって終わり、てっぺんが1つ上のド。2つ上のドは高すぎるので、初歩編ではほとんど使わないよ。

ひとこと:これは「必ず守るルール」ではなく、迷ったときの道しるべ。慣れてきたら、谷の形(下がってから上がる)や、山を2つにするのも試してみよう。まずはこの形で1つ完成させるのが近道だよ。

やってみよう

自分の4小節をつくる

  1. 作曲ラボをひらいて、「+ 新しい曲」でまっさらな曲をはじめる。「いま作ってる曲」の欄で、曲の名前をはじめての曲にしておこう。第8回から最後の回まで、この曲を育てていくよ。歌詞の欄は空のままでOK(足りない分は「ら」で歌ってくれる)。
  2. ゴールとてっぺんを先に決める。4小節目の最後に「まん中」のドを置いて、3小節目のはじめに、いちばん高くしたい音を1つ置く。どちらも2拍にのばしておこう。
  3. あいだを、となりの音でうめる。あいだは4分音符で、1・2小節目はまん中のドの近くから上っていき、3・4小節目はてっぺんから下りていく。大きなジャンプは1回くらい。置いたら「ロボに歌わせる」で聞いて、変なところはとなりの音に直そう。

できたメロディは、作曲ラボが自動で覚えておいてくれる。次の回で、この4小節を8小節にのばすから、とっておいてね。

次の回までの注意:つくった曲は「いま作ってる曲」に自動でとっておかれるけど、覚えているのはそのブラウザの中だけ。次も同じスマホ・パソコンの同じブラウザで開こう。お手本を読みこんでも新しい曲として開くから、自分の曲は消えないよ。

まとめ

  • メロディの基本は、となりの音へ動くこと。同じ音にとどまるのもOK。
  • ジャンプはたまに。飛んだら、反対の向きへとなりの音で戻る。
  • 4小節で山を1つ。てっぺんは1回、最後はドで終わる。
ゴンタ先生
ゴンタ先生次回は「くり返すと覚えやすい」。今日の4小節をくり返して、8小節のメロディにのばそう。

ことばメモ

順次進行
となりの音へ動くこと。この回の「コツ1」。
1段とばし
ド→ミのように、間に1段はさんで動くこと。音楽では「3度」と呼ぶ。
跳躍進行
はなれた音へジャンプすること。この回では3段以上はなれる動きを「ジャンプ」と呼んだ(コツ2)。
最高音
メロディのいちばん高い音。この回では「山のてっぺん」と呼んだ。

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