1音の「高さ」ってなに?
音には、高い音と低い音がある。小鳥のさえずりは高くて、大きな太鼓のドーンは低い。歌のメロディは、この「高さ」をつぎつぎに変えていくことでできているんだ。
高さには名前がついている。それがドレミファソラシ。名前があるから「ここはミで、次はソ」と、ほかの人やコンピューターに正確に伝えられる。前の回で「頭の中の歌を形にする」と言ったけど、そのための最初の道具が、この音の名前なんだ。
まずは、ピコとゴンタに同じ高さの「ド」を歌ってもらおう。
声の感じはずいぶんちがうけど、高さは同じ。いっしょに歌うと、ぶつからずにきれいに重なるのがわかるかな。高さが同じでも、声や楽器ごとに「音の色」がちがう。これを音色(ねいろ)と呼ぶ。作曲でまず決めるのは高さのほうで、音色はあとから選べばいい。
2押すと歌う鍵盤で、ドレミを聞こう
ピアノの鍵盤は、左ほど低く、右ほど高い。白い鍵盤には、左から順にドレミファソラシの名前がついていて、シの次はまたドに戻る。下の鍵盤を押すと、ピコがその音の名前を歌うよ。
白い鍵盤だけで、ドレミファソラシドの「音階」がひけるようになっている。黒い鍵盤は、白い鍵盤のあいだにある、少しだけ高さのちがう音。黒い鍵盤にも名前はあるけれど、この初歩編では使わないから、今は気にしなくて大丈夫。白い鍵盤だけで1曲つくれるよ。
3ドの見つけかた:黒い鍵盤の2本組
鍵盤は白ばかりが並んでいて、どこから数えればいいのか迷いやすい。そこで目印にするのが黒い鍵盤の並びかただ。
黒い鍵盤をよく見ると、「2本の組」と「3本の組」が交互に並んでいる。2本組のすぐ左どなりの白い鍵盤が、ド。上の鍵盤で「ドだけ光らせる」を押すと、どのドも同じ位置にあるのがわかるはず。
ついでに、ほかの音の目印も覚えておくと便利だよ。
- ド・レ・ミ2本組の黒い鍵盤をはさむ3つ。左からド、レ、ミ。
- ファ・ソ・ラ・シ3本組の黒い鍵盤をはさむ4つ。左からファ、ソ、ラ、シ。
ピアノでも、スマホの鍵盤アプリでも、作曲ソフトの画面でも、並びかたはまったく同じ。一度覚えれば、どこでもドが見つかる。
4オクターブ:同じ名前の音がくり返す
鍵盤を右へ進むと、ドレミファソラシのあと、またドが出てくる。この2つのドは、高さはちがうのに、聞くと「同じ音の仲間」に感じる。この、次の同じ名前の音までの距離をオクターブと呼ぶ。
1オクターブ上がると、音の高さ(1秒あたりの空気のふるえ)はちょうど2倍になる。だから2つの音がきれいにとけ合うんだ。男の人と女の人が同じ歌を歌うと、1オクターブはなれて歌っていることが多いのもこのため。
黒い鍵盤もふくめて数えると、1オクターブの中には音が12個ある。白い鍵盤が7つ、黒い鍵盤が5つ。この12個がくり返し並んでいるのが鍵盤なんだ。
英語の呼びかた:ドレミは英語で C D E F G A B と呼ぶ。第1回の楽譜の上にあった「C」「F」「G」は、実はドとファとソのこと。コードの名前はこのアルファベットを使うから、第10回で使うときに思い出してね。