ゲスな恋から儚い片想いまで。共感不可避の”叶わぬ恋歌”特集

ゲスな恋から儚い片想いまで。共感不可避の”叶わぬ恋歌”特集


ここ最近、何かとワイドショーを賑わせている芸能人の不倫騒動。恋人や家族を持つ相手との熱愛が立て続けに明るみになり、世間でも様々な意見を呼びました。事情はどうあれ、人目を忍ばざるを得ない禁断の恋はとても風当たりが強く、経験者の中には辛く悲しい思いをした人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、涙なしには聴けない「叶わぬ恋の歌」を選曲。「人を好きになるのに順番なんて関係ない!」と豪語するあなたも、失恋によって塞ぎ込んでいるあなたも、これから紹介する”声にならない叫び<歌>”に触れ、この際思いっきり共感してみてはいかがでしょうか。

文:山岸 真介

・EXILE「Ti Amo」

松尾潔×Jin Nakamuraの黄金コンビによる、禁断の愛を歌ったバラード。
冒頭の「日曜日の夜はベッドが広い」や、「時計を外して微笑んでくれる 優しい人ね あなたは」など、歌詞の至るところに不倫を匂わせる名フレーズが散りばめられています。また、松尾潔曰く、サビの「キスをするたびに目を閉じてるのは 未来(あした)をみたくないから」という滋味深い歌詞は、発売当時(2008年)の日本経済の緩やかな下降から生まれる人間的心理を表現した一節だそうです。

・JUJU「この夜を止めてよ」

「Ti Amo」に続き、美メロセツナ系楽曲の名手:松尾潔が作詞を手がけた楽曲。女性からの共感が圧倒的に寄せられているこのバラードは、「終わりにしたいのなら5秒だけください 目を閉じて深呼吸 その間に忘れてあげるわ」と、ちょっぴり気が強い大人の女性が主人公。もっとも、愛する人との最後の夜に「この夜を止めてよ」と懇願する健気な側面も有り、その刹那の想いにぐっと込み上げるものがあります。

・福山雅治「はつ恋」

「安定は愛を殺し、不安は愛をかきたてる」(マルセル・プルースト/作家)。この曲はまさに、安定と不安のはざまで揺れ動く想いを叶わない”はつ恋”と呼び、自分自身を抑えているかのようです。

・宇多田ヒカル「誰かの願いが叶うころ」

「あなたの幸せ願うほど わがままが増えていくよ」頭では分かっていても制御出来ない気持ち。きっと誰もが持っているはず。そんなやるせないときはいっそ、この曲にじっくり身を委ねてみるといいでしょう。-

・平井堅「哀歌(エレジー)」

マイナー調で物悲しく歌われるこの曲は、映画「愛の流刑地」の主題歌。映画の原作は、中高年の性愛を大胆に描いた「失楽園」などで知られる作家の渡辺淳一。衝撃的な結末と濃厚なベッドシーンを想起させる歌詞には脱帽の一言です。

・DREAMS COME TRUE「LAT.43°N ~forty-three degrees north latitude~」

ピュアなラブソングのイメージが強いドリカムですが、ドロドロの恋愛劇をモチーフにした楽曲もお手の物。タイトルは”北緯43度”という意味で、札幌と東京の遠距離恋愛を歌った楽曲と言われています。「いつかは忘れられる 雪と距離に邪魔されて」や「ほんとは気づいているの あなたは彼女を忘れない」など、嘆かわしい三角関係がただただ切ない・・・。

・EXILE ATSUSHI「MELROSE 〜愛さない約束〜」

”オトナの恋”を感じさせる哀愁ラブバラード。作詞を担当したATSUSHI曰く「何かの事情があってお互い愛さない約束をしていたのに運命的に出会ってしまい、どうすることもできずに惹かれ合ってしまう…。」というストーリーを意識したそうです。ATSUSHIの甘い声とアフェアー色全開のシチュエーションは、どこか幻想的な世界へと誘ってくれます。

・m-flo loves YOSHIKA「let go」

言わずと知れたm-floのヒット曲。楽曲のテーマは”let go=自分の中にある見えないものを解き放つ”こと。障害があればあるほど燃え上がる恋心を、琴線に触れるメロディーとむせび泣く声のようなストリングスで巧みに演出。