【レコメンド:EMI MARIA】いつだって彼女は一枚上手。他を大きく引き離す高次元アルバム「EUPHORIA」

【レコメンド:EMI MARIA】いつだって彼女は一枚上手。他を大きく引き離す高次元アルバム「EUPHORIA」


20150522-EMI MARIA

EMI MARIA
「EUPHORIA」
2015年5月20日発売
Village Again / KSR

明るく開放的だった前作「In My World」から一転、ほぼ全曲において退廃的なムードを漂わせたEMI MARIAの新作。ジャパニーズR&B界きっての信頼できるシンガーソングライターとして名高いEMI MARIAだが、今回はR&Bのみならずアンビエント、ダブステップ、レゲエなど多様なジャンルを従え、より奥行きのある世界観の構築に力を注いでいる。宗教じみた神々しい歌声が、盟友:NAOtheLAIZAの手による緩急激しいサウンドと呼応するエクスペリメンタル・ミュージック最高峰「I AM WATER」、公私ともに最強のパートナーであるSEEDAを客演に迎えたプライベートなラブソング「91 feat. SEEDA」、トラウマをモチーフにしたラガ・トラック「ISLAND GIRL」、静かに滾る歌声が涙を誘うメッセージ・バラード「ANGELS」・・・・・・それらはすべて、まとわりつくような強烈この上ない存在感と共に、EMI MARIAの揺るがぬアイデンティティを淡々と、クールに映し出す。

ほかにも、先行シングルとして配信リリースされた「#Perf #Girls $Love #Selfie (perfect girls)」ではイマドキの女の子事情をシニカルな視点で捉えていたり、対照的にEMI MARIA史上屈指のねっとり度を誇るR&Bスロウ「IN YOUR T-SHIRT」ではダーリンの帰りを待つ健気すぎる乙女の気持ちを歌ってみたりと、作品のトーンに反して楽曲のひとつひとつがとにかく愛らしい。そして何より、EMI MARIAの落ち着いたボーカルそのものが、作品の案内役として我々を力強くエスコートしてくれている点を特筆しておきたい。インスタントなアプローチを排し、リアルの延長上で自由に音楽を描くEMI MARIAは、やはり最高に信頼できるシンガーソングライターだった。

EMI MARIA 公式サイト
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